位牌について

位牌について

以前、49日の法要までに本位牌を用意しなければならないと「49日について」の記事の中で 書かせていただきましたが、
今回はその位牌について書かせていただきます。
新しい仏様のためにお作りする位牌は、ご先祖様のお位牌より大きくてはいけません。
同じ大きさのものか、ご先祖様の位牌よりも小さいものをお選びください。
形に関しては自由に選んでいただいて大丈夫です。
位牌を作るにあたり、一人彫りにするか二人彫り(夫婦彫り)にするか 決めなくてはなりません。
本来、位牌はお一人づつお作りするものですが、ご夫婦の場合、連名で お作りすることもできます。
その場合、先に旅立たれた方の分を彫り、後に残られた方を彫る形になります。
また、先に一人彫りの位牌を作っておいて、後からご夫婦一緒の位牌に移される方も いらっしゃいます。
そのご家庭にあった、その方々にあった位牌をお作りください。

繰出位牌について

  

ご先祖様の位牌が増えてしまって仏壇に新しい位牌がはいらないけれど どうしたらいいですか?と聞かれることがあります。
位牌が多くなってしまったらご先祖様の位牌を繰出位牌にまとめることができます。
繰出位牌とは、回出位牌ともいい、戒名や法名を記載した札板を入れる箱が 台座についている位牌のことをいいます。
箱の中には札板が8~10枚位入るようになっています。 宗派を問わず使用できますので、好みの繰出位牌をお選びいただけます。
繰出位牌には屋根や扉の付いている箱型のものと、屋根や扉のない箱型のものがあります。
中には、過去帖の入る繰出位牌もあります。 繰出位牌は、仏壇の最上段の「ご本尊」より背が高くなってはいけません。
また、新仏の位牌を作る際は、繰出位牌よりも大きくてはいけないので注意しましょう。

繰出位牌に移す時期

一般的には、仏壇に位牌が収まりきらなくなった時や33回忌・50回忌を機に年忌法要が 済んだ後に本位牌から繰出位牌に移し変えます。
ただし、地域によっては新仏から繰出位牌に納める場所もありますので、地域の習慣に 従うのが良いでしょう。

繰出位牌への写し方

本位牌に記載されている通りに写すのが基本ですが、なかには本位牌の記載方法が 統一されていない場合もありますので、その場合は統一して写すと良いでしょう。
夫婦位牌の場合は、各々一枚づつ札板を分けるのが一般的です。

繰出位牌の種類

繰出位牌には黒塗りの位牌と黒檀や紫檀の位牌があります。
黒塗りの繰出位牌の中には、黒塗り札1枚と白木札7~9枚が入っています。
黒檀・紫檀の繰出位牌には、すべて同じ材質の札が入っています。
2枚目以降が白木札となるか黒塗り札となるかの違いですので、好みで選んでいただいて かまいません。

白木札のメリット
墨字で書くため、風合いがある
薄いので枚数が入る
白木札のデメリット
年月の経過と共に、焼け反りがでてくる
滑りがあまりよくない
塗り札のメリット
劣化しにくい
艶がありいつまでも綺麗
塗り札のデメリット
厚みがあるため、白木札に比べると枚数が入らない

1枚目の黒塗り札には、「○○家先祖代々之霊位」と彫り、金を練りこみます。
中札にはご先祖様ごとに戒名・没日・俗名・行年を記載します。
また、白木の中札はお寺様に書いていただくのが一般的ですが、仏具屋さんでも 取り扱いしていただけますので相談してみてください。

繰出し札の繰出し方

通常は、「先祖代々の霊位」の札を一番前にし、ご先祖様の順にいれておきます。 祥月命日や月命日には、供養する人の中札を一番手前に出して供養をします。

新しく作った繰出位牌と古い位牌は?

繰出位牌を作るときには、お寺様に読経してもらい繰出位牌に「魂入れ(開眼供養)」を していただきます。
また、古い位牌は「閉眼供養」をしていただき、お焚き上げを行ってもらいます。
古くから続く旧家や地域によっては、古い位牌をお焚き上げせず家にある専用の部屋に ご先祖代々の位牌を保存しているところもあります。