納棺の際の旅支度について

納棺の際の旅支度について

納棺の際に亡くなられた方に旅のお支度をします。
これから始まる極楽浄土への長旅の準備です。
ただし、浄土真宗では、死後すぐに仏様になられるため、旅支度は行いません。

 

旅支度として用意するものは、足袋・脚絆(すねあて)・裾よけ(腰巻)・手甲・数珠・六文銭(頭陀袋に入れて)・天冠(三角頭巾)・草履・編笠・杖、そして経帷子(白装束)です。
お寺様によっては、その宗派の輪袈裟も用意します。
お遍路さんの白装束をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。

 

脚絆は、長旅の際に足を保護し動きやすくするためにすねの辺りにつけます。
裾よけは脚捌きが良いように、置いてさしあげます。
手甲はもともと武具の一部だったもので、刀から手の甲や手首を守る為につけたのが始まりと言われています。
六文銭は、三途の川の渡し賃・六人の地蔵菩薩に渡す・七日ごとのお裁きの際に必要など、色々な説があります。
六人の地蔵菩薩(六道)とは、天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道でそれぞれに一文ずつ置いていくと言われています。
また、七日ごとのお裁きの際に一文ずつ渡すとも言われています。
天冠は、35日目に閻魔王のものにたどりついた時に閻魔王に会うための正装と
されていますが、お顔の雰囲気が変わってしまうと言って、近頃は額にはつけずに顔の近くに置くことが多いようです。
草履は長旅の際にお使いいだけるよう足元にお入れします。
編み笠は、日よけの笠ですので、頭元に入れて差し上げます。
そして、旅の途中で疲れた時にお使いいただく杖を利き手側にお入れします。
最後に経帷子をかけてさしあげます。
旅のお支度の順番は特に決まっておりません。
それぞれのご家族の皆様のお気持ちが届きますよう、心を込めてお支度いただけたら良いと思います。

 

葬儀社のスタッフは、皆様のお気持ちをサポートするべく、お手伝いさせていただきます。